ウェイウェイさん IN 「レコーディング2!」
「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第588回 ウェイウェイさん IN 「レコーディング2!」
前回に続き、レコーディングのご報告、第2弾です。
ウェイウェイさんのコメントにあるように、一昨日は、昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」のメインテーマ曲「Amethyst」(アメジスト)のレコーディングでした。
ご存じの通り、「光る君へ」の劇中では、ウェイウェイさんは二胡の演奏を担当しました。
ご覧になった方も多いと思います。
そのご縁で、「光る君へ」の音楽をご担当された作曲家の「冬野ユミ」さんと知り合い、意気投合し、記念すべき20枚目のアルバムに冬野さんにご参加をお願いしました。
実際にドラマ内で演奏した劇中曲を収録するということも考えましたが、冬野さんとお会いしての打ち合わせの際に、やはり、このご縁のきっかけになった、「ドラマのメインテーマ曲」を「ウェイウェイ・バージョン」で収録したら素晴らしいと、話が弾み、すぐに決定しました!
――
ただ、NHK交響楽団の演奏する壮大なテーマ曲を、どう「ウェイウェイ・バージョン」にするのが良いのかという会話に進んだ時、冬野さんが言いました。
「ハープとチェロとのトリオで、演りませんか?
しかも、実際にテーマ曲で演奏したハープ奏者の「朝川さん」にお願いするのがマストですね」
朝川さんは、ウェイウェイさんも以前のレコーディングの際にご一緒したことのある方で、「とても素晴らしい、唯一無二のハープ奏者」と、とてもリスペクトをしています。
これには、ウェイウェイさんも大賛成で、こちらもおおいに話が弾み、
「ぜひそうしましょう〜!!」
と、はい、すぐに決定しました(笑)。
そして、チェロはいつもご一緒している「奥泉さんにお願いしましょう」とこちらもすぐに決定して、あとは、もう、アレンジをどうするか、キーはどうするか、いつレコーディングするのか、と、トントンと話が進みました。
それからは日を追って、冬野さんからの第1稿、第2稿・・・、とオリジナルの「オーケストラ+ピアノ+ハープ」の良さを残しつつ、「二胡」をメインにした「ウェイウェイ・バージョン」にするために、冬野さんから来たアレンジを、実際にウェイウェイさんがデモ音源を作りつつ、ウェイウェイさんと冬野さんとのやり取りが続きました。
もちろん、冬野さんが、ハープの朝川さん、チェロの奥泉さんとも連絡をして、入念な事前準備をしていただきました。
――
オーケストラが奏でた楽曲を、二胡とハープとチェロのトリオで奏でる。
しかも、テーマは、「オリジナルの良さを残しつつ、ウェイウェイ・バージョンにする」なので、実際に演奏した方たちは、かなり大変でした。
しかし、一流の奏者はやはりすごいですね。
しっかり、事前準備をしてきていて、じつは今も昨日録った音源を聞きながらこれを書いているのですが(いつもの役得です・笑)、とても「トリオ」での演奏とは思えません。
壮大で、広がりのある世界観の中で、二胡ならではの「哀愁」と「前向きさ」があり、とても素晴らしい作品になっています。
ちなみに、原曲と同じキーで演奏したので、♭5個から始まり、転調して♭6個になり、また♭5個で終わります。
しかも、曲中でテンポが何度も変わり、というか、決まったテンポがないと言ってもいいほど、わざと揺れます。
なので、まるでオーケストラのように、冬野さんが指揮をして、それに合わせて3人が同時に揺れます。
しかもしかも、2オクターヴの二胡が主役です。
本当に、一番低い音から限界の一番高い音までを、ウェイウェイさんが弾ききって、2オクターヴとは思えない演奏でした。
収録後冬野さんが言っていました。
「これを弾ける二胡奏者は、ウェイウェイさんしかいませんね!」
――
次回のアルバムには、この曲の他にも、「アイリッシュ」「タンゴ」「ロック」「ポップス」などのカヴァー曲と、もちろんウェイウェイさんのオリジナル曲たち。
20枚目となる節目のアルバムとして、その「集大成」と「これからの二胡の世界」、そして、「ウェイウェイ・ウーならでは」の作品となることは間違いありません。
ウェイウェイさんの思いは、「夢」を「二胡を通じてお届けする」ことです。
ぜひ、ご期待ください!!
(2025.4.2)
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