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2024年12月25日 (水)

ウェイウェイさん IN 「十二月の華〜その3」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
578回 ウェイウェイさん IN 「十二月の華〜その3」


やっと、本番のご報告です。
ぜひ、最初に書いたセットリストをご覧いただきながら、お読みください・・・、ってそれは無理でした(爆)。

オープニングからサプライズでした。

前述したように、1曲目は「日本夢胡蝶二胡楽団」26名と一緒に、チック・コリアのジャズの名曲、「Spain」から始まりました。
Spain」はウェイウェイさんが、「二胡でJazz」を広めた代表曲です。
デビュー当時から弾いていて、当時はとても驚かれたのですが、いつの間にか二胡で挑戦する方も多くなりましたね。

今年を振り返るコンサートでもあったので、まずは「香港国際音楽祭」の思い出を映像とともに振り返る内容でした。
そして、ご挨拶で、その時の模様を話した後、演奏されたのは、やはり今年実施された、「熊野古道ツアー」の映像とともに、「この道を歩こう」を26名の方たちと一緒に弾きました。
真っ白なステージ全体に映し出された映像も迫力があり、とても素晴らしい演奏でした。

演奏が終わって、大きな拍手の中、舞台が暗転して、ギターのファルコンさんがお立ち台上段に立って、かっこいいギター!
M3.ラプソディ・イン・パッション、のOvertureでした。
ウェイウェイさんは、客席に降りて、お客様たちとハイタッチ!
そして、ラプソディが始まるとステージに戻り、激しい演奏!!
かっこいいです!!

実は、私はこの「ラプソディ・イン・パッション」が大好きで、ウェイウェイさんから「私のBESTと思う曲は?」と聞かれると、「大好きな曲の一つ」としてこの曲を挙げます。
他にも、「まさしくウェイウェイ・ウー!」という曲はたくさんありますが、個人的に「二胡の常識を打ち破った名曲」だと思っています。

――

終わって、改めてご挨拶。
真っ白な衣装のメンバーたちを紹介しつつ、「3曲続けて演奏します。次の曲は・・・」と簡単に説明を始めました。
「最初に演奏したジャズの名曲『Spain』 そして、いろんなジャンルの音楽を、この二胡という楽器を通じて表現したいと思っています。
まずは、二胡の伝統曲『燭影揺紅』です。
その後の2曲もぜひお楽しみに」

演奏が始まって、背景が真っ赤になり、演奏するウェイウェイさんの影がその中で揺れます。
まさしく「蝋燭の影が揺れる紅色」です。

次に演奏されたのは、日本の名曲「悲しい酒」でした。
そこで、おちゃめなウェイウェイさんに変身!

ファルコンさんが、古賀政男さんを意識した「場末の酒場の流し風」にギターを奏で始めると、ウェイウェイさんは二胡を低音二胡に持ち替えて、ステージ上手(かみて・客席から見て右側のステージ)に登場した「カウンター」に向かいました。
背景には「居酒屋」の写真が映し出され、ウェイウェイさんがそのカウンターに近づくと、上手奥から「マスター風」の蝶ネクタイをした男性が登場し、左手にはお盆の上に乗った徳利とお猪口。
ウェイウェイさんが椅子に座り、小芝居が始まりました。
ファルコンさんの悲しげな演奏に乗って、いかにも「悲しい・・・」という風に演技し、するとマスターがお猪口をウェイウェイさんに渡し、徳利からお酒を注ぎました。
ウェイウェイさんは、少し悲しげに首を振りながら、そのお猪口を一気に飲み干しました。
当然、お客さんたちは大爆笑!

リハでは1回だけだったのですが、お客さんに受けたのが嬉しかったのか、さらにマスターに催促して2杯目も!(爆)
さらに大きな拍手をもらってから、やっと低音二胡を構えて「悲しい酒」が演奏されました。
二胡と低音二胡(中胡、二泉二胡)は、バイオリンとビオラのような関係で、より二胡の伝統的な音色と感じるような楽器ですが、ウェイウェイさんが「悲しい酒」を弾くと、本当に美空ひばりさんのような、少し低音の響きが加わって、とても素晴らしいです。

続けて演奏されたのは、「月光」でした。
こちらも「二胡の概念」を新たにする楽曲で、いつもウェイウェイさんが言うように「二胡の可能性」を感じます。
「音域が2オクターヴ」の二胡で、「7オクターヴ半」のピアノのソナタを弾き切ると、お客さんから盛大な拍手をもらいました。

伝統曲〜日本の名曲(小芝居入り)〜クラッシックの名曲と、本当に二胡の可能性は無限だと感じさせられました。

その後のトークでは、よほど「小芝居」が楽しかったようで、「またやりたい!」と言い出し、マスター役をやっていただいたドラムの岡本さんに「良いですか?!」なんて言っていました(笑)。

――

そして、1部最後の曲に選ばれたのは、「リベルタンゴ」でした。

ここのところ、ウェイウェイさんのコンサートでは定番となっている曲ですが、何度聞いても素晴らしいです。
特に、後半の私たちの間では「鬼セクション」と呼ばれている「超絶技巧」が何度聞いても鳥肌が立ちます。
しかも、ギター、ピアノ、チェロまで加わっての「ユニゾン」で、このメンバーならではの迫力で楽しませてくれます。


2部の模様は、「その4」でお楽しみください。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.12.25)

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