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2024年8月

2024年8月28日 (水)

ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その5」(最終回)

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第568回 ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その5」


香港国際音楽祭のご報告、最終日の第5弾です。

 

ウェイウェイ・ウーメールマガジンをお読みの方は、びっくりされているかもしれませんね(爆)。
先週の第1弾に続いて、いきなりの第5弾!!(爆)
はい、すいません。
来週のマネージャーブログは、9/1のしながわ水族館や、9/2のスクエア荏原でのコンサートの報告になる予定なので、第2弾〜第4弾−2は下記をお読みください!

http://wei2mgr.cocolog-nifty.com/blog/


そして、8年前の第3回香港国際音楽祭の報告の時も「長編」でしたが、今回は更に長編になりました!(爆)

http://wei2mgr.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/index.html


――

最終日は、表彰のセレモニーでした。

前日の夜に、グランプリ選の結果は伝わりました。
残念ながら、グランプリは逃しました(泣)。
でも、もちろん、後悔は有りませんでした。

表彰式は午前中だったので、朝9時にはホテルをチェックアウトして出発しました。

第1位を取った、「タンゴチーム」と「スペインチーム」が、金のトロフィーを頂きました。
もちろん、第2位を取った「ルンバチーム」も銀のトロフィーを頂きました。

ちょっと、不思議だったのですが、表彰の順番が、なぜか、部門別第1位のチーム→第3位のチーム→第2位のチームという順番でした。
まぁ、その順番のおかげで、最後に参加者全員で記念写真を撮ることもできました!(笑)

すべての「臨機応変」を終えて、午後には香港国際空港に向かいました。

――

到着して、全員で、頂いたトロフィーを手に持ち、メダルを首からかけての、記念撮影をしてから、チェックイン。

上海から参加してくれたウェイウェイさんのご両親の方が早いフライトだったので、みんなでご両親をお見送りした後、一旦解散し、羽田で再集合となりました。

ウェイウェイさんが体調を崩したのと同様、参加者の数名にも体調のすぐれない人がいました。
それほど、過酷なツアーだったと言えますが、とにかく、それ以上に感動的なツアーだったとも言えます!

参加者全員、無事に帰国できて、本当にホッとしました。
ただ、羽田に到着したのは午後10時。
荷物の受取りにも時間がかかり、終電も無くなりそうな時間になってしまいました。
ですので、羽田での「解散式」は、終電に間に合う方のみの、約半数の方たちだけで、羽田空港国際線到着ロビーで実施しました。

最後の最後に、エピソードも有りました(爆)。

一緒に同行した旅行代理店の方の一人が、痴漢に間違えられて、警察に連れて行かれ、尋問されました!
(もちろん、疑いは晴れて、無事に合流しましたが・笑)
これには、報告されたウェイウェイさんも大笑いでした。

――

大変長くなってしまいましたが、これにて、香港国際音楽祭のツアーの報告は一旦終了です。
(これでも、言い足りないくらい、いろんなことが有りましたよ!)

来年1月のカーネギーホールでのコンサートに参加するかどうかはまだ分かりません。
同じく、来年の「香港国際音楽祭」に参加するかも分かりません。

個人的な感想で恐縮ですが、第1弾の冒頭に書いたように、「私の人生の記念碑」になったツアーでした。
ウェイウェイさん、そして参加したみなさん、旅行代理店のかた、森丘さん、スタッフ。
本当にありがとうございました!!


最後に、ツアー終了翌日に、ある方からウェイウェイさん宛に頂いたメッセージで締めたいと思います。

「変な喩えかもしれませんが、今年の夏は、心弦の『大きなお祭り』に参加できて、終わった後の虚無感、寂しさを感じています。
特大の花火が打ち上がり、感動のフィナーレを一緒に体験できて、最高の思い出になりました」

すごく嬉しいメッセージでした(泣)。

「祭りの後の寂しさ」

ウェイウェイさん、参加したみなさん、そして、それを見守って、日本で応援してくれた「仲間たち」に感謝の気持ちでいっぱいです!

ありがとうございました!!

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.28)

 

 

2024年8月27日 (火)

ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その4−2」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第568回 ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その4−2」


香港国際音楽祭のご報告第4弾、香港ツアー第4日目のその2です。

グランプリ選の6番目、今回のツアーに参加した全員での「香港ルンバ」でした。
部門別の時と違い、今回は、「タンゴチーム」も慌ててステー上で着替えることもなく(苦笑)、それほどの時間は有りませんでしたが、別部屋で着替えて演奏に臨みました。

「リバティーエクスプレス」の森丘さんの伴奏の中、全員が客席から登場し、行進してステージへ。
その段階で、私の涙腺は崩壊の直前でした(涙)。

今回の香港国際音楽祭への参加をウェイウェイさんが決めた時、正直言って、私は「4泊5日という長丁場、海外ツアーの旅行代金高騰の昨今、それほど参加者がいないのではないか」と危惧していました。
現地でのバスのチャーター、1台40名が集まれば良い方なのでは・・・、と思っていたのですが、なんと、申込みはその倍の80名!
今年2月に実施した、「熊野古道ツアー」の時の参加者100名にも驚きましたが、本当にみなさんの情熱はすごいとしか言いようがありません。

そして、ウェイウェイさんは「鬼ウェイウェイ」になっての特訓の日々。
ウェイウェイさんは、本気でグランプリを獲ろうと思っていて、曲全体の構成、アレンジ、そして振り付けまで考えて、本当に寝る時間を惜しんで頑張っていました。
そして、ウェイウェイさんの情熱に呼応して、その情熱に負けないほどに、みなさんも情熱を込めて練習して、香港に行きました!!

――

このシリーズの「その2」でも書きましたが、ウェイウェイさんが部門別の日の夜に言った言葉を思い出しました。
「その『過程』こそが大事」

本当にその通りです。

グランプリ選。
もちろん、ルール違反なので、「香港ルンバ」はどんなに素晴らしくても、「グランプリ」になることは有りません。
それは、分かっていましたが、演奏が始まり、みなさんの笑顔での演奏と振り付けを見た時、私の涙腺は崩壊して、涙が止まりませんでした!(涙・爆・爆)

みなさん、本当に素晴らしい笑顔で、楽しそうに踊りながら演奏し、終盤の
「ネイハオ〜!」「香港〜!」「ルンバ〜〜!!」
と声に出して、しかも、それまでで一番大きな声でみんなで叫んだ時、さらに涙がこぼれてしまいました!!

その思いが、観客のみなさんにも確実に伝わったのが、良く分かります!!

その証拠に、実は「香港ルンバ」は短縮バージョンでも3分を超えていました!(爆)
登場の時から計ったら、5分を超えています(爆・爆)
それなのに、3分で鳴るはずの「チ〜ン」も鳴らず!
参加していた、他の出演者含めて、盛大な拍手!!
終演後、審査員の首席の方がウェイウェイさんのところにわざわざやってきて、こう言いました!
「ぜひ、来年の香港国際音楽祭のオープニングセレモニーで演奏してください!!」
(もちろん、中国語なので、ウェイウェイさんに通訳していただきましたが・爆)

――

みなさん、大満足の中、一旦ホテルに戻った後、ツアー最終日の打ち上げでした。

会場は、広東料理で、高層ビルの高層階から香港の夜景の見える素晴らしい場所でした。
ウェイウェイさんは、無理をしすぎていたので、最初は参加していませんでしたが、それでも、どうしてもみなさんとの最終日をお祝いしたくて、少し遅れて参加しました。
そして、到着してご挨拶。

「みなさん!
お疲れ様でした!!
本当に、記憶に残る、素晴らしい経験でした!!
スタッフのみなさんに感謝です!
日本旅行の皆さん、ガイドのみなさんに感謝です!
森丘さんに感謝です!
そして、参加してくれた、二胡を愛してやまない、みなさんに、本当に、本当に感謝です!!!」

ウェイウェイさんも涙ぐんでいましたが、それを聞いた参加者のみなさんも涙!!
ウェイウェイさんのご挨拶は、もちろん日本語だったのですが、一緒に香港に同行したウェイウェイさんのご両親も、日本語は分からないのに、感動して涙を流していました!!

もちろん、私も涙していたのですが、個人的に印象に残ったのは今回もご一緒した旅行代理店の方のご挨拶でした。

旅行代理店の方は、旅行のアテンドが仕事だし、ビジネスなのは当たり前ですが、その方とは毎回のツアーをご一緒している「仲間」です。
私の無茶振りで、ご挨拶させたのですが(爆)、その方も涙ながらに、今回のツアーの感動を熱く語っていました!!
(ちょっと、長すぎましたが・苦笑)

――

こうして、無事に香港ツアーの最終日は、無事に終了し、みなさん、ホテルに戻って明日の帰国日に備え、眠りました。

<続く>

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.27)

 

 

ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その4−1」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第567回 ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その4−1」

 

香港国際音楽祭のご報告第4弾−1です。

香港ツアー第4日目。
いよいよグランプリ選です。

前回書いたように、「タンゴチーム」と「ルンバチーム」での参加です。
実は、前日すでに分かっていたことですが、主催者からの無茶振りがありました。

「グランプリ選は出演者が多いので、各チーム演奏曲の時間を3分以内に短縮するように!」

もともと、部門別の時も曲は「6分以内」という制約があったのですが、それを、「3分以内に!」とは(恐)。
(グランプリ選当日、各出演者の演奏が3分を過ぎると、「チ〜ン」とベルが鳴って強制終了させられていました・恐)
「スペインチーム」を「ルンバチーム」に変更したのは、前日書いたように「全員で参加したい」というのが一番の理由ですが、この「短縮演奏」も大きな理由の一つでした。

――

今回のパフォーマンスは、演奏はもちろんですが、踊りや振り付け有りの、エンタテインメント性の高いものでした。
なので、いきなり「曲を短縮してください」と言われても、なかなか大変です。
しかも、昨日の今日。
さすがに、ぶっつけ本番でのパフォーマンスは厳しいです。

森丘さんとウェイウェイさんで相談して、曲のどの部分をカットするのかを決めて、私が音源編集をしてみて確認。
これでいけそうだとはなりましたが、それをパフォーマンスするのは参加者のみなさん。

はい、そこで恒例の「臨機応変」です(爆)。

またしても、現地ガイドの「ウーさん」登場。
ホテルにほど近い場所で、80名が練習できる場所を見つけていただきました。
はい!
またしても「無許可」です〜。
練習前にみなさんにご連絡。

「練習場所を見つけましたが、今回も『無許可』なので、クレームが入ったら即中止です」

もう、「臨機応変」が板についているみなさんは、笑顔で「は〜い!」でした(笑)。

――

ピアノなど無い広場のような場所での練習だったので、今回も口伴奏。
でも、二胡は持参しての練習でした。

しばらくすると、制服姿の方が近づいてきました。
私たちは、少し緊張しましたが、その制服の方からガイドの「ウーさん」が言われたのは、
「近所にオフィスがあるので、なるべく早めに終えてほしい」
という、優しい忠告でした。
その時にはすでに、ほぼ終えていたので、もちろん、「ありがとうございます!」と言って終了し、グランプリ選会場へ移動しました。

――

いよいよ、緊張が高まる中、出演時間が迫ってきました。
「タンゴチーム」が全体3番目の出演で、「ルンバチーム」が全体6番目の出演でした。

しかも、部門別の時と違い、今回の審査員は、それぞれの部門別全部の審査員たち。
他の出演者たち、多くの方が見守る中での演奏でした。

今回は、私も緞帳の開け締めや椅子の並べ替えなどをすることはなく、少しピアノの位置を調整したりするだけだったので、客席で見ることができました。

実は、ウェイウェイさんはその時もまだ、体調が万全ではなかったのですが、そこはさすがのウェイウェイ・ウーです。
顔見知りの大会関係者の方や、8年前に参加した音楽祭の時にもいた審査員の方と談笑したりしていました。

そして、いよいよ本番。
タンゴチームの演奏。

短縮バージョンでは有りましたが、素晴らしかったです。
日本でのリハーサル中も、細かく演奏のチェック〜振り付けのチェックなどした日々を思い出しました!
スリットの入った少しセクシーな衣装での振り付けでは、そのスリットからどうやって膝を出すかなど(爆)、みなさんがすごく細かく考えていましたが、演奏同様見事に全員、膝を出して演奏しました!

 

<続く>

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.27)

 

 

2024年8月26日 (月)

ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その3」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第566回 ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その3」


さて、今回も香港国際音楽祭のご報告第3弾です。

香港ツアー3日目は、「観光日」でした。
前日に演奏も終了しましたし、グランプリの本選は翌日だったので、そもそも「観光」しましょう、という日でした。

しかし!
ウェイウェイさんが、普通に「観光」するわけがありませんよね?!(恐)

ウェイウェイさんが皆さんに提案したのは、
「せっかくだから、テレサ・テンさんゆかりの場所で、『月亮代表我的心』を演奏して、映像に残しましょう!」
でした(爆)。

今回の香港ツアー。
実はずっと雨模様で、奇跡的に我々が外に出る時間は雨が止んでいたのですが、残念ながらその日の午前中は雨が降っていました。
なので、「テレサ・テンさんゆかりの場所」(屋外の海岸の予定)での演奏は諦めて、昔、香港のボートピープルが住んでいた、屋根のある場所に変更して、『月亮代表我的心』を演奏し、映像収録しました。
(少しお時間をいただきますが、今回の香港ツアーのドキュメントを編集して、YouTubeにアップする予定ですので、お楽しみに)

その後、参加した皆さんは香港の有名な場所で観光。
ウェイウェイさんと私たち数名は、ウェイウェイさんのアーティスト写真の撮影のために別場所へ移動しました。

アテンドしてもらった、旅行代理店の方が、はぐれてしまうというアクシデントもありましたが(爆・もちろん、その人のせいではなく、私のせいなのですが・・・爆・爆)、最終的に合流できたし、アーティスト写真の撮影も無事に終了して、その後皆さんと合流して、一旦ホテルに戻りました。

そして、夜は、やっぱり「百万ドルの夜景」を見る、ビクトリア・ピークのツアーを予定していました。しかも、その夜景を見ながら全員で二胡を演奏するという、素晴らしい企画も!!

ホテルに戻り、少し休憩をした後、夜のツアーに出かけました。
バスでホテルから移動後、フェリーに乗って〜ケーブルカーで山頂へ、いう予定でしたが、やはり残念ながらの雨模様。
頂上での演奏は不可能となりました。
ウェイウェイさんは、演奏できないのであれば、翌日のグランプリ選のため、体調を整えるために頂上に行くのはやめたほうが良いという判断で、皆さんを見送って、ウェイウェイさんはホテルに戻りました。

――

翌日は、各部門別の第1位が集合してのグランプリ大会です。

我々は、民族音楽アンサンブル部門16名「タンゴ」、民族楽器楽団30名「スペイン」の2部門で第1位をもらっていたので、当然参加でした。

そこで、ウェイウェイさんは「苦渋の決断」をしなければなりませんでした。

第1位を取っているのは、16名の「タンゴ」と30名の「スペイン」で、80名の「香港ルンバ」は、第1位なしの第2位(実質の1位)。
ですので、香港ルンバチームには、グランプリ大会に出る資格がありません。

グランプリは当然1チームなので、「タンゴチーム」と「スペインチーム」の両方が取ることもありません。

今回の香港国際音楽祭では、グランプリを取ったチームには副賞として、来年1月にニューヨークで開催されるコンサートにご招待される!
(もしも、全員参加の「ルンバチーム」がグランプリを取ったら80名を、主催者がカーネギーにご招待?!)
そして、各部門1位のチームには、「自費参加」にはなるけれど、カーネギーホールでのコンサートに出演できる資格がある、というものです。

ウェイウェイさんは大胆な決断をしました!
「本当に『スペインチーム』には申し訳ないけれど、グランプリ選は、『ルンバチーム』の全員参加に変更します」

来年のカーネギーホールでのコンサートがどんなものになるのか、いまだに詳細は伝わってきていませんが、少なくとも、「タンゴチーム」と「スペインチーム」には参加資格があります。
前日の打ち上げ会場で、ウェイウェイさんが「オリンピアン」を例えて言ったように、今回のツアーで強く思ったのは、本当に「結果」ではありません。
「オリンピック」同様に「参加することに意義がある」ということでした。
「負けても良い」ということではありません。
「ただ、勝てば良い」のではなく、「努力をする」という「姿勢」こそが大切だと、つくづく感じました。

なので、ウェイウェイさんは「ルール違反」を承知の上で、「スペインチーム」の代わりに、「ルンバチーム」の、要するに「全員参加」に、大会側に無断で変更しました!

 

<続く>

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.26)

 

 

ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その2」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第565回 ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その2」


前回に続いて、「香港国際音楽祭〜その2」です。

「臨機応変」!

8年前の第3回「香港国際音楽祭」のときもそうでしたが、ホテルのロビーに「掲示板」を用意して、「臨機応変」のスケジュールを伝えました(笑)。
今回は、時代が変わっているので、各チームリーダーへのグループLINEでの伝達もしましたが(笑)。

前回書いたように、バスケットコートでの突然の「練習」後、ホテルに戻るバスの中で、ウェイウェイさんが言いました。

「明日の音楽祭参加は夕方なので、午後一番で、実際に音を出して練習したいですね」

実は、香港に行く前に、到着した当日全員で練習できる場所を探していたのですが、見つかりませんでした。
それでも、諦めないウェイウェイさん。
ホテルに到着したときにガイドさんの「ウー」さんに依頼して、宿泊のホテルで、みんなで演奏できる部屋は無いか、と。

回答は、80名は無理ですが、30名くらいなら可能です、との回答が。

今回の音楽祭にエントリーしたのは、
民族音楽アンサンブル部門16名:楽曲「Por Una Cabeza」(タンゴ)
民族楽器楽団30名:楽曲「Spain」
オリジナル部門80名「香港ルンバ(上海ルンバ)」
の3つ。

はい、臨機応変です(笑)。
部屋が確保できたのなら、もちろん、練習あるのみ!

グループLINEとロビーの掲示板に
「明日は、午後1時よりタンゴチーム、午後2時よりスペインチームの練習を2階の朝食会場で実施します!」

前夜同様、ピアノは無いので、私のPCから音源を出しての練習〜修正部分は森丘さんの声ピアノ!(爆)

しかし、そこで問題も発覚しました。
サメのように泳ぎ続けるウェイウェイさんですが、さすがに連日のハードスケジュールで、少し体調を崩し、声がかすれてしまい、うまく話せなくなっていました(泣)。
私や大きな声を出せる参加者に小声で話して、皆さんに伝えるという状況でした。

それでも、参加者や森丘さんと修正点を話しながら、練習は終わりました。

ーー

そして、出発時間になり、いよいよ部門別コンテストの会場へバスで移動しました。

何しろ80名以上の団体。
到着しても、全員が入る楽屋などありません(泣)。
会場に着いたは良いけれど、皆さんどこに行けばよいのか?!

そこで、現地ガイドのウーさんの登場です。
バリバリに交渉して、半分の40名ほどが入れる部屋を2つ用意してもらいました〜!
(結構、無理やりの交渉でした・爆)

タンゴとスペインは会場に来る前に練習したので、残るは香港ルンバです。
パート別に部屋を分けて、例によって、口伴奏で、直前練習。
伴奏もない練習なのに、ピアノの森丘さんが言っていました。

「パート別の演奏なのに、すごく感動です!」

そうなのです!

音楽は「気持ち」!

皆さんの熱意が伝わるから、とても感動します。

――

そして、いよいよコンテスト開始。

これも、臨機応変なのですが、実は最初予定されていた演奏会場とは別会場での演奏でした。
(前日下見した会場)
というのも、主催者側としてはそれぞれ、別の人たちが演奏する前提で、同じ時間に別会場で演奏するスケジュールだったのです!!

しかし、今回の80名は3部門で複数回演奏する人がいるので、それはありえません。
(ウェイウェイさんはじめ、何人かは3部門ともに参加でした)

「それはありえません!!」
とウェイウェイさんが主催者に交渉して、最大80名がステージに上がれる会場に無理やり変更。
なので、3部門連続に変更になっていました。

しかし!
3部門、それぞれ衣装が違います!
主催者から言われたのは、
「審査員の都合があるから、3つの演目を連続して演るように」

無理です(爆)。

結果どうしたかというと、ステージの緞帳を閉めて、ステージ上で着替えることに!!(爆・爆)
もちろん、女性が多いので、数少ない男性陣はステージの袖奥の狭い場所での着替え(爆☓3)。
なんとか頑張って、最小時間で着替えを済まし、はい、頑張りました(苦笑)。

私は、緞帳の開け閉めや椅子の設置などバタバタしていたので、客席からゆっくり見ることはできませんでした。
ほぼ、舞台袖から見ていたのですが、素晴らしかったのは間違いないと確信しました。
その証拠に、全3曲終了後、審査員の方たちから、参加者全員と記念撮影をしたい、という申し出があったほどです!

すべてが終了し、皆さん大満足状態で、打ち上げ会場に向かいました。
後は審査結果を待つばかりです。

――

前日は海鮮中心の中華でしたが、その日は肉料理中心の中華でした。

いやぁ、美味しかったです!!

ウェイウェイさんも大いに盛り上がり、あまり体調が良くないのに、珍しくお酒も飲んでいました。
そして、その宴会でこう言いました。

「この後、明日の朝までには結果が届くと思います。
でも、正直言って、結果はもう、どうでも良いです。
オリンピアンたちもそうなのかもしれませんが、もちろん、優勝したいですが、それ以上に、『過程』が大事だと思います。
こんなに、素晴らしい経験ができて、私はとても嬉しく思います!!」

本当にそうだと思いました。
日本での猛練習の日々。
現地での、急遽の練習。
そして、森丘さんが言ったように、誰も見ていない、小さな場所でみなさんが奏でたパート別の演奏。
その全てこそが、今回の最も「素敵な時間」だったと思いました。

――

宴会終了後、ホテルに戻りました。

そして、その日の午後11時40分すぎにウェイウェイさんに結果が届きました!

タンゴチームとスペインチームが第1位!
ルンバチームは第1位無しの第2位=実質1位!!

すぐにみなさんへLINEと掲示板で報告しました。

みなさん、「そろそろ寝よう」と思っていた時間だと思いますが、興奮のLINEが続々と!!

結果など、もはや気にしないほどの感動の日でしたが、それでも、評価されたことには、嬉しさいっぱいで、その日を終えました〜!

 

<続く>

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.26)

 

2024年8月21日 (水)

ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その1」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第564回 ウェイウェイさん IN 「香港国際音楽祭〜その1」

みなさま!
エンタテインメントは、心のビタミンです!
エンタテインメントで、お腹は膨らみませんが、生きていくうえで絶対に必要なことですね!!

香港国際音楽祭を終えて、昨日無事に帰国しました。

最初から最後まで、本当に「臨機応変」のツアーで、大変なこともたくさんありましたが、自分の人生にとって、一つの「記念碑」になるようなツアーでした。

その報告を、何回かに分けてご報告しようと思います。

==

まず、初日から「臨機応変」でした!

台風が来て、
「我々は本当に香港に行けるのか?!」
から始まりました(爆)。

ウェイウェイさんは、事前の打ち合わせなどがあり、先乗りしていました。
幸いなことに、台風の影響はそれほどなく、我々「本体」も予定通り飛行機も飛んで、出発できました!

総勢80名!
スタッフや旅行代理店の方たちを含めると90名弱!
全員、出発日の午前7時に羽田空港に勢揃いしました。

猛暑日が続く日本。
体調を崩して、急遽キャンセルの方がいるかも知れない、と思っていましたが、全員が集まれたことは、本当に良かったです。

羽田から香港へ移動する直前に、前乗りしているウェイウェイさんからSNSで連絡が入りました!

「香港国際音楽祭の会場の下見ができることになったので、香港に到着したら、まず会場下見に来てください」

実はこれ。
香港国際音楽祭の関係者からウェイウェイさんが聞いていたのは、ウェイウェイさんだけが下見する話で、総勢80名を超える団体が来るとは思っていなかったようでした(爆)。
でも、音楽祭の前日に全員が下見できて、本当に良かったです。

そもそも、ステージに80名が乗れるかどうかも分からなかったし、音楽祭に参加する「香港ドリーム80」の方たちも、翌日演奏する場所を確認できたのは、助かりました。

合言葉は「臨機応変」。

最初から最後まで、その合言葉の連続でした(爆・爆・笑)。

==

会場下見を終えて、ホテルへ。
今回の現地ガイドさんの名前が「ウー(烏に阝)」さんでした!
ウェイウェイさんの「巫(ウー)」ではありませんが、ウェイウェイさんと同じ発音のお名前で、しかも上海出身の方でした。
ウェイウェイさんも、「上海語」で話ができて、とても喜んでいました。

初日の夜は、海鮮中心の中華料理のお店で「明日頑張ろう〜!」の宴会でした。
美味しい料理とお酒で、大変盛り上がり、お開きとなったのですが、そこで!

お店の前に、少し広くなっている公園のような「バスケットコート」がありました。
ウェイウェイさんはそれを見て一言
「ここで、明日のリハーサルを演りましょう〜!」
時間は夜の9時過ぎだったのでそれほど遅い時間ではありませんでしたが、
「え?! ここで?!」
当然、音響などありませんし、みなさんも二胡を持っているわけでもありません。

ウェイウェイさんの号令のもと、みなさんが整列し、今回もご一緒した、スーパーピアニストの森丘さんが、声でピアノ伴奏(爆)。
入場の仕方や、演奏中のフリなどをリハーサルしました。
みなさんも声を出して、自分のパートのメロディを歌いながら!

美味しい食事と、少しほろ酔いの方もいて、しかももちろん「許可」を得てその場所を使っていたわけでもないので、「大丈夫?」とちょっと心配だったのですが、みなさん、本当に楽しそうに「練習」しました。
たまたま周囲にいた、観光客のような方々と野良猫数匹が見守る中、とても楽しい時間となりました。
香港ドリーム80のみなさんの、なんと「ノリの良い」こと!!
どんな「臨機応変」にも対応する皆さんをとても誇らしく感じました。

<続く>

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.21)

 

2024年8月 7日 (水)

ウェイウェイさん IN 「この2週間」

「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
563回 ウェイウェイさん IN 「この2週間」

みなさま!

本格的な夏を迎えて、毎日厳しい暑さの中、ウェイウェイさんは相変わらずバリバリ元気に過ごしています。
毎度のことですが、あの体力はどこから来るのか、半分呆れている私です(爆)。

この2週間、ウェイウェイさんは最愛の妹のaminさんの3回忌のために上海に戻り、戻った翌日には、WeiWei’s Cafeでのライブ、さらに、香港国際音楽祭のためのリハーサル、10月に開催される心弦二胡教室の幹事キックオフミーティング、通常レッスン日、音源制作レコーディングと、休む暇がありません。
本当に、まるでサメのようにずっと泳ぎ続けるウェイウェイさんです(爆)。

今回は、Cafeでのライブと香港国際音楽祭のリハーサルの報告です。

――

まずは、Cafeでのライブ。
この日は、ウェイウェイさんが来日してすぐに交流の始まったピアニスト村上由紀さんとのコラボでした。
実に30年以上のお付き合いです。

村上さんとご一緒したのはずいぶん久しぶりです。
というのも、数年前に村上さんが大病を患い、しばらくピアノを弾けない状態だったからです。
倒れてすぐに、倒れたことを知らないウェイウェイさんが、たまたま連絡を取ったのですが、そのときは一命をとりとめて、入院している最中でした。
今回のライブは、その復帰第1弾ライブとして開催されました。

ウェイウェイさんのお父様の楽曲を低音二胡で弾く曲を中心に、ウェイウェイさんと村上さんが出会った頃に演奏した曲、さらに、村上さんが一命をとりとめて、その時の気持を綴った曲など。
とても、素晴らしいライブになりました。

村上さんはライブ中に涙をこらえながら言っていました。
「ウェイウェイと知り合えて、本当に嬉しいです。
大病を患って、今までご一緒してきた方々と連絡を取ることが減ったのに、ウェイウェイは今までと変わらずに私に連絡をしてくれて、こうして、復帰ライブができたことに、本当に感謝です。」

ライブが終わったとき、村上さんが言いました。
「こうして、復帰ライブができて、嬉しいし、自信になりました!」
その言葉に、お客さんたちと一緒に、ウェイウェイさんも大きな拍手を送っていました。

――

そして、香港国際音楽祭のリハーサルの報告です。

さすがのウェイウェイさんも、連日のハードスケジュールの中、軽い夏風邪気味でお疲れモードでしたが、リハーサルが始まってしまえば、いつもの「鬼モード」にスイッチが入ります。
しかも、その日は、ピアノの森丘さんも加わって、「生伴奏」による、本番さながらだったので、「鬼モード」に拍車がかかります。

朝の9時からリハーサル会場に入り、準備をして、9時半から早速練習。
最初は、日本心弦Dream80楽団の、約80名が参加する「上海ルンバ」改め「香港ルンバ」からでした。

壮観でした!
約80名が、入場〜曲演奏〜退場までを、本番同様に演りました。
しかも、曲演奏のときは、演奏だけではなく「踊り」ありです。
いつもの定期演奏会の時もそうですが、80名や100名が一斉に演奏する「迫力」。
そして、全員で踊りながらの演奏は、「迫力+楽しさ」爆発で、香港での音楽祭の時の審査員の方々の驚きと絶賛が目に浮かびます。
もちろん、ウェイウェイさんも踊りながらの演奏です。
森丘さんが言っていました。
「みんなの迫力がすごくて、びっくりです!」

そして、昼食休憩の後、「夢胡蝶二胡楽団」30名による「Spain」。
こちらは、座奏で、「演奏力」で勝負です。
細かく、ウェイウェイさんがチェックをして、森丘さんにも、演奏上のお願いなどしながら、進みます。

Spain」はウェイウェイさんがデビュー当初から演奏しているJAZZの名曲。
一人で演奏するときとは、当然違います。
二胡でJAZZを弾く事自体、あまり多くはなく、しかも30名の合奏なのですから、こちらも、審査員の方々の驚く姿が目に浮かびます。

最後は、「日本INFINITY ENSEMBLE」の16名による、「Por Una Cabeza」。
アル・パチーノ主演の映画「セント・オブ・ウーマン」でも流れた、タンゴの名曲です。
少しセクシーな衣装もバッチリ決まって、こちらも踊りがあり、最初から魅了します。

面白かったのは、冒頭は二胡を弾かずに、森丘さんのピアノ演奏に合わせての踊りだけなのですが、ウェイウェイさんは、踊りに合わせて、森丘さんにピアノ演奏のアプローチをリクエストします。
「ここはキメのポーズを取るので、わかりやすいキメの演奏にしてください」
「ここは、少し優雅に踊るので、優しく演奏してください」
と、細かくリクエストをしていました。

――

今日以降も、毎日「怒涛の日々」が続きます。
とにかく、体力があるのは分かっていますが、健康に注意して、元気に過ごしてもらえればと思う、今日このごろです。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2024.8.7)

 

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