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2017年5月 3日 (水)

ウェイウェイさん IN 「上海音楽庁コンサート」

 
「マネージャーは見た! いつものウェイウェイさん」
第335回 ウェイウェイさん IN 「上海音楽庁コンサート」
 
Legacy
※画像はNew Album「Legacy」のフライヤーです。
 
 
 
今回は、先週土曜日に実施された、上海音楽庁でのコンサートをご報告します。
 
とにかく素晴らしく、とても思い出に残る上海行でした。
また「新たなウェイウェイ・ウーと二胡の歴史」を刻んだ出来事だと実感しました。
 
今日は、ウェイウェイさんが日本に来た記念日です。
その日に、この報告ができることを嬉しく思います。
 
——
 
出発したのは29日。
早朝6:40羽田に集合し、今回同行した二胡愛好家の約半分の40名ほど(残りの半数は成田出発でした)と、ミュージシャンの越田さん(ギター)、森丘さん(ピアノ)、さらに、初参加の東さん(パーカッション)たちと一緒に上海へ向かいました。
早朝出発なので、当然集まった面々はかなり寝不足の表情ですが、ウェイウェイさんはとても元気に、集まった人たちに「おっはよう〜」という感じで、明るくご挨拶。
ウェイウェイさんも当然、ほとんど寝ていないのに、元気そのものです。
ウェイウェイさんの魔女的体力は、上海ツアー中ずっと続きました(笑)。
 
そして、上海に到着すると、その日の夕方からリハーサルだったのですが、その前に、初参加の東さんが初めての上海ということもあり、なおかつ東さんは仕事の都合で音楽庁での本番後すぐに帰国しなければならなかったので、「ゆっくり上海を味わうことができないので、せめて食事を一緒に!」とウェイウェイさんが言い出し、ウェイウェイさんのご両親と一緒に食事をしました。
行ったのは、ウェイウェイさんの自宅そばの、本当にウェイウェイさん行きつけの中華レストラン。
とても、美味しい上海料理に舌鼓を打ち、東さんもとても嬉しそうでした。
 
そして、夕方には会場入りし、打ち合わせ〜セッティング〜サウンドチェック〜リハーサル」でした。
 
会場は、上海だけではなく中国全体でも最も伝統のある「上海音楽庁」。
当然、ウェイウェイさんの気合の入り方は半端ありません(笑)。
まったく疲れを見せずに、ガンガン演奏します。
同行したミュージシャンも、一緒に頑張ります。
 
バンド+二胡アンサンブルでのリハーサル終了後は、約80名の二胡楽団とのリハーサルに突入です。
ホールの素晴らしさに楽団のみなさんは、いささか緊張の面持ちでしたが、緊張以上にウェイウェイさんと一緒に伝統ある素晴らしい会場で演奏することに、喜びを胸いっぱいに演奏しているように見えました。
 
リハーサルが終わってホテルに戻ったのは、すぐに日付が変わるという時間でした。
ウェイウェイさんはリハーサルを見に来ていたご両親と一緒に、ホテルに向かう皆さんにご挨拶してから自宅に戻りました。
 
——
 
そして、いよいよ本番日。
会場入りは朝の8時でした。
ホテル組は7時の出発でした。
 
会場入りして、すぐにリハーサル開始です。
2日間連続の寝不足状態ですが、ウェイウェイさんはもちろん、メンバーもアンサンブルも二胡楽団の方々も元気いっぱいで、全員気合い入りまくりです。
 
順調にリハーサルを終了し、すぐに開場。
そして、あっという間に本番開始です。
 
会場は超満員。
1曲目は、今回の「Legacy」に収録されている「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマから。
ウェイウェイさんは、会場から登場です。
おそらく、会場にいたほとんどの中国の方たちにとって、会場内を歩きながら、しかも「パイレーツ・オブ・カビリアン」を弾く二胡のコンサートは信じられなかったのでは無いでしょうか。
一瞬、戸惑いのような雰囲気もありましたが、すぐに大喜びで、歓声と拍手が会場を包みました。
 
演奏しながらステージに上り、1曲目を演奏後、今回のラジオ中継をしている司会の方とウェイウェイさんが会話し、2曲目は「新天地」、続けて「上海セレナーデ」とコンサートは続きました。
その後演奏した曲目は「郷音」「リベルタンゴ」「Spain」「I Dreamed a Dream」「月光」「トルコ行進曲〜ハンガリー舞曲」でした。
 
1曲毎に、拍手や歓声が大きくなっていきます。
伝統楽器である二胡のコンサートですが、きっと来場した方たちにとって、いままでの二胡の概念が変わったのではないかと、私は会場で見ていて感じました。
 
———
 
その後、二胡楽団の登場でした。
まずは、半数ほどの楽団で「ジブリメドレー〜アストゥリアス」、続いて残りの半数の楽団で「新芽のテーマ〜夜来香」を演奏しました。
 
二胡という楽器で、これほどの人数の合奏を聞いたことが無いと、今回ご一緒した現地のガイドさんが言っていました。
おそらく、会場にいた人たちも同様だと思います。
しかし、確実に受け入れられたと感じました。
 
「ジブリメドレー」の時、たまたま私の見ていた場所のそばに小学生くらいのお子さんがいて、「ラピュタ」のメロディが流れた瞬間、「あ! 知ってる!!」という感じで、嬉しそうに母親に話しているのがとても印象的でした。
 
そして、もちろん、最後に楽団総勢80人が登場し、「菊花台」「20th」「賽馬」と演奏し、大喝采でコンサートは終了しました。
 
———
 
驚いたのはその後です。
アンコールの拍手が鳴り止みませんでした。
 
聞いたところによると、中国では日本と違って「予定調和」のアンコールは無いそうです。
さらに、ラジオ番組ということもあり、今回はアンコールを用意していませんでした。
 
それでも、鳴り止まない拍手に、主催のラジオ局の方も戸惑ったようで、司会の方が「アンコールは用意していません」とわざわざ言うという事態でした。
 
本当に、ウェイウェイさんのスタイルが受け入れられた瞬間だと感じました。
同時に、母国の楽器である二胡を、こんなにも多くの日本人が楽しそうに弾いている姿に、とても感動したようです。
 
その後のジャパンフェアでも、多くの方に見ていただき、同様に喝采をいただきました。
 
翌日、現地のガイドさんが言っていました。
「中国の、ちょうどウェイウェイさんの年頃より上の人たちは、時代の流れに翻弄されて、一生懸命生きて、心に余裕を持てず、とにかく一生懸命働いてきました。
今になって、少し余裕を持てるようになったけれど、仕事以外に何をすればいいのか、稼いだお金を何に使えばいいのかわからない人がたくさんいます。
コンサートを見て、日本の大人たちが、これほど楽しそうに二胡を弾く姿にとても感動したと思います」
 
ウェイウェイさんは、その言葉を聞いて涙を流しました。
 
———
 
まだまだ、いろんなことを報告したいのですが、随分長くなってしまいました。
 
私が感じたことは・・・。
 
ウェイウェイさんが、二胡の魅力を伝えたくて、自分の気持を素直に二胡で表現して、伝統だけではなく、これからも多くの方に二胡の魅力を知ってほしい。
自分の演奏スタイルを知ってほしい。
多くの日本人に共感をしてもらい、それが、逆輸入されて自分の故郷に受け入れられたことは、本当に嬉しかったと思います。
 
実は、出発する前日になって、演奏曲目を変更せざるを得ないような出来事もありました。
日本と中国の関係という、一言では言えないような難しい問題もたくさんあります。
でも、二胡楽団の人たちは誰も苦情を言わずに、今自分たちができることを精一杯ウェイウェイさんと一緒に奏でることで、気持ちを伝えようとしてくれました。
 
ウェイウェイさんの涙は、そんな楽団の人たち、今回参加できなかったけれど、ウェイウェイさんの音楽が好きで共感してくれている人たち、そして、演奏に感動してくれた中国の人たちへの感謝の気持ちと、自分のこれまでの経験が一緒になって、溢れたような涙だと思います。
 
これからも、ウェイウェイさんの活動は続いていきます。
 
それが、本当の「Legacy」なのだと感じた、今回の上海行だと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
♪♪♪♪♪♪
 

 

 

 

(2017.5.3)  
 
 

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