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2012年2月19日 (日)

第72回 WeiWeiさん IN 「SAKURA」

「マネージャーは見た! いつものWeiWeiさん」
第72回 WeiWeiさん IN 「SAKURA」

メルマガの冒頭にも書きましたが、今年の寒さは本当に厳しいですね。
雪国での豪雪のニュースもまだ伝わってきます。

そのせいか、今年の桜の開花は少し遅れるようです。

そんな「桜の開花」というニュースを目にすると、確かにまだまだ寒さは厳しいですが、確実に春が近づいてきているという気にもなりますね。

「桜」という言葉を聞くと、私はやっぱりWeiWeiさんの「SAKURA/17」を思い出します。

この曲を聞くと、上海で生まれたからこそ、日本で生まれ育った私たちとは違った感性で「SAKURA」を曲にし、ある意味で日本人以上に「愛情」の眼差しで「桜」を表現していると思います。

同時に、今この曲を聞くと、去年のいろんなことが思い出されます。

去年は、いろんな場面で、この「SAKURA/17」を演奏しました。

来日20周年記念のコンサートで、WeiWeiさんの教える生徒さんたちと一緒に演奏したこと。
中国・杭州での「世界レジャー博」で桜の映像をバックに演奏し、中国の若者から「感動したので、このCDがどうしても欲しい」と言われたこと。
その他にもいろんな事が思い出され、間違いなく、WeiWeiさんの「代表曲」の一つだと思います。

でも、何より一番思い出されるのが、震災の直後に千鳥ヶ淵の桜を見て涙を流したWeiWeiさんのことです。

もちろん、この時は演奏したわけではありません。
でも、その時に私の耳には「SAKURA/17」のメロディが流れていました。

震災の直後に、九段の近くで打合せがあり、その後、ちょうど桜の季節だったので、「行ったことがない」というWeiWeiさんを千鳥ヶ淵に案内したのでした。


満開の桜。

武道館の方向から坂を登り、千鳥ヶ淵に着いた時、WeiWeiさんは歩くのをやめ、立ち尽くして泣き始めました。
そして、私に言いました。

「日本に来て初めて見た桜も感動しましたが、今年の桜はその時と同じくらい、いえ、その時以上に感動的です」


震災で心を痛め、しばらくは最愛の「二胡」を手にすることすら出来なかったWeiWeiさん。

震災は、WeiWeiさんにとって、「自分にとっての日本」を深く考えさせる結果になりました。
ちょうど、その前年に「Back to the…」をリリースし、「自分のアイデンティティ」を深く考えていたWeiWeiさんにとって、震災がもたらした「事実」は、被害者の方たちへのお悔やみや、哀しみ、痛み、、、と同時に、自分の思う「日本」がどれほど大切だったのかということに気付かされることでもありました。

そして、「桜」はWeiWeiさんにとっても、日本を象徴する、最も日本らしい美しさを感じさせる花なのです。
だから、来日して初めて見た桜に感動し、そしてそれ以上に震災後に見た「桜」に感動したのです。

その日、千鳥ヶ淵の桜を見た後、雨が降り始め、雨宿りを兼ねてそばにある喫茶店に入りました。
まだまだ寒かったし、少し雨にも濡れてしまったので、ちょっとレトロで雰囲気の良い喫茶店で珈琲を楽しんでいた時に、かなり大きな余震がありました。

喫茶店のマスターが、大急ぎでガスの元栓を閉め、玄関のドアを開けて私たちお客さんを誘導しました。

幸い、余震はすぐに止み、事無きを得ましたが、パニックというほどではないにしても、店内は大騒ぎになりました。


ーーー

あれから、ほぼ1年が過ぎようとしています。
東北地方は、まだまだ「被災地のまま」だという話を聞いています。

そして、今年ももうすぐ「桜の季節」がやってきます。


デビュー10周年の今年、全国にライブツアーにまわります。
ツアーの初日は東京ですが、WeiWeiさんと相談して、まず東北に行くことに決めました。
去年の震災後、本当はすぐにでも現地に行って、少しでも「二胡」の音で被災者の方たちが癒されるのであれば、と思っていましたが、残念ながらそれはかないませんでした。
その思いのまま、まもなく1年が過ぎてしまいますが、気持ちに変わりはありません。

仙台、盛岡、そして、いわき。
通常のライブで行きますが、時間を作って「路上ライブ」をやろうと思っています。
もちろん、音響も無しで、生音になると思います。
WeiWeiさんの気持ちを代弁させていただくと、
「別にチャリティでもボランティアでもなく、語弊を恐れずに言うと、誰にも聞いてもらえなくても、『癒し』とそして『鎮魂』の思いで演奏してきたい」と思っています。


4月の中旬なので、もしかしたらもう桜は散ってしまっているかもしれませんが、上海の出身だけれど、日本をこよなく愛しているWeiWeiさんの奏でる「SAKURA/17」を、被災者の方と、同時に私たち自信に届けられたら嬉しいと思っています。


 

♪♪♪♪♪♪
 

(2012.2.19)

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