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2010年5月

2010年5月24日 (月)

第5回 WeiWeiさん IN 「レコーディング2」

「マネージャーは見た! いつものWeiWeiさん」
第5回 WeiWeiさん IN 「レコーディング2」

<前回の続きです>

新曲『Back to the・・・』が出来た時、WeiWeiさんが私に言いました。
「新曲のタイトルは『Back to the・・・』です!」
私はそれを聞いて「『Back to the・・・』?! バック・トゥ・ザの後は何ですか?」と聞くと、
WeiWeiさんが言いました。
「そこが一番大切なんです。『・・・』が一番!(笑)」
私は返事が出来ませんでした。
WeiWeiさんは笑っていましたが、冗談を言っている雰囲気でもありません。
すぐに思いついたのは映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ですが、そんな事を言ったら、なんだか失礼な気がして、ちょっとだけ工夫して言いました。
「過去ですか? 未来ですか?」

見事に笑われました・・・。
私の工夫など見透かされていたようで、でもWeiWeiさんは私を馬鹿にした感じではなく、優しい先生が生徒に教えるような感じで言いました。
「この『・・・』は、この曲を聞いてくれた人たちが、自分で考えて欲しいのです。
『どこに帰るのか』それは、場所でも時間でも何でも良いのです。
自分の心の中を良く覗き込んでみて、自分の帰りたい『・・・』を考えてもらえればそれが一番嬉しいのです。
もちろん、私には私の『帰りたい場所』『帰りたい瞬間』『帰りたい感情』、いろいろな『・・・』があります。一つじゃありません。
だからこそ、聞いてくれた人にも自由に考えて欲しいと思っています。」


数日後、WeiWeiさんからまた言われました。
「また、新曲が出来ました。今度のタイトルは『空』と書いて『Kuu』と読みます。」

私のコメントを待つまでもなく、WeiWeiさんが説明をしてくれました。
「目黒の駅で、マネージャーさんと上海の話をしていた時に、思いつきました。
今の私にとっての、上海・・・。本当にいろいろな意味の『思い』が詰まっている『上海』の曲を書きたいと思って出来た曲です。」


「東京meets上海」
それが今回のアルバムのテーマですが、それは単に「東京」と「上海」という二つの都市での物語りではなく、それぞれの街でWeiWeiさん自身が過ごして来た年月と、歴史、それぞれの街の持つ雰囲気、その結果、今の自分の持っている感情、喜びも不安も含めた、いろいろな思いをアルバムに込めています。


それから数ヶ月の間、WeiWeiさんは本当にたくさんの新曲を書きました。
新曲と同様に、いろいろな「名曲」の演奏にもトライしていました。

いよいよレコーディングの話が進み始め、フジテレビの『僕らの音楽』や数々の映画音楽のプロデュース、また一青窈さんなど多くのアーティストのプロデュースをされている、武部聡志さんにプロデュースをお願いする事になりました。
その、武部さんとの最初の話し合いの時に出たのが、「ベスト・オブWeiWei Wuu」という言葉でした。

いろいろな企画やテーマに沿ったアルバムを作るのも、とても意義のある作業ですが、今度のアルバムは「WeiWei Wuu」という「アーティストの全て」を出来る限り表現したい、ということでみんなの意見がまとまりました。

「東京meets上海」というテーマが、まさしく「今のWeiWei Wuu」を語っている。
そんなアルバムに出来れば、素晴らしいアルバムになるという事が、ミーティングに参加した全員の意見でした。
そこには、「クラシカルな感じ」とか「二胡の持っている癒し」とかいった事ではない、言ってみれば「何でもあり」という、もしかするとまとめるのがとても難しい事かも知れませんが、だからこそトライする価値のある、テーマだったと思います。

続く

 
 
♪♪♪♪♪♪
 

(2010.5.24)

2010年5月 9日 (日)

第4回 WeiWeiさん IN 「レコーディング」

「マネージャーは見た! いつものWeiWeiさん」
第4回 WeiWeiさん IN 「レコーディング」

みなさん、こんにちは!!
WeiWeiさんのマネージャーです。

前回の第3回はどうでしたか?!
それにしても、日本語は難しいですよね。
と言うか、WeiWeiさんの場合、「外国語」という問題では無いかも知れませんが(笑)。

このメルマガがWeiWeiさんのブログで紹介されました!!
さらに、お読み頂いている方から「楽しみにしています」というメールまで頂き、本当に嬉しく思っています。
これからも頑張って、いろいろな情報(?!)をご報告しますので、よろしくお願い致します。

さてさて、第4回目の今回は、今までとはちょっと違って、「真面目に」新しいアルバムについてのご報告です。
6月に発売されるまでの「予習」(?!・笑)としてお読み頂ければ、とても嬉しいです。

今回のアルバムはプロデューサーに一青窈さんのプロデュースやフジテレビの番組、映画音楽等をプロデュースされている武部聡志さんを迎えています。
その他に「世界遺産」のテーマ曲などで有名なアレンジャー、プロデューサー&ギタリストの鳥山雄司さん、バンドネオンの小松亮太さん、尺八の藤原道山さん、そしてあらためて紹介するまでもない大先輩の森山良子さんなどが参加してくれて、とてもゴージャスなアルバムになりました。
それだけをとっても、一日も早く聞きたい気持ちになりませんか?!

このアルバムのコンセプトの話は去年の3月にさかのぼります。
あるお店で打合せをした時に、「次回のアルバムはどういうコンセプトにしようか」という会話になりました。
その時点では、前作の「Tears」を発売してからそれほどの時間が過ぎているわけでもなく、具体的な発売日もまったく決まっていませんでした。
当然のように、「コンセプトはこれだ!」とすぐに決まるはずもなく、何となくですが、「確認事項」として出たのは「絶対に良い作品にしよう」という事だけでした。
これは、毎回「作品」を生み出す時に守って来た事で、同時に絶対に守るべき事で、何度も何度も確認するべき「当たり前」の事ですが、その「当たり前」の事がやっぱり一番大切な事だと思います。

それから1ヶ月ほど過ぎての事でした。
WeiWeiさんが言った一言が今回のアルバムの「コンセプト」のヒントになりました。

「上海は凄く変化が激しくて、私の生まれ育った上海と今の上海はどこかが違う」

その一言で、何かが弾けたようでした。

連日のように、その事について話し合いました。
鮮明に覚えているのは、
「私は、上海で生まれ育ち、こよなく上海を愛しているけれど、今の上海は『私の思う上海』では無いと思う。
長い時間東京に住んで、何か『嫌な事』が起こったりすると『上海に帰りたい』と、いつも思う。
でも、実際に上海に帰ると、そこに『違和感』を感じてしまい、すぐに『東京に戻りたい』と、思う自分がいる。
そんな時、いつも思うのは『私のアイデンティティはどこにあるの?!』という事。
私の友達の多くが日本に帰化しているけれど、私は絶対にしない。
でも、本当の私は上海人のはずなのに、上海に『違和感』を感じるのはなぜ?!」

そんな会話を交わしました。

その数日後、WeiWeiさんが私にメールをくれました。

「次回のライブのテーマは『東京meets上海』にしましょう」
私はそのメールを読んで、鳥肌が立つ思いだったのを良く覚えています。

それがそのまま、今回のアルバムのテーマに決まりました。

上海をこよなく愛し、いつも心のどこかに上海に郷愁を感じながら、長い間東京に暮らす一人の女性が感じる「違和感」。
それこそが、WeiWei Wuuというアーティストの、一つの「アイデンティティ」だと思います。

その後生まれた曲が、今回のアルバムのタイトル・チューンでもある『Back to the・・・』であり『空~Kuu』です。

続く・・・


次回をお楽しみに!!


 
 
♪♪♪♪♪♪
 

(2010.5.9)

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